超初心者グラフィックデザイナーが、まずやるべき3つのコト

新人にグラフィックデザインの仕事について教える時、山のように教えることはありますが、とりあえずこの3つからまずは教えたい。

これはグラフィックデザインというよりも、仕事全般に関わることだと思いますので。

 逆にこれをきちんと意識し、習得しておけば、どんな仕事も多少はスムーズに進められるのでは、と思います。

 それでは早速いってみましょう!

 

1.データ(書類)の管理方法を知る

デザインや技術的なことはもちろん大事。でも、データや原稿を正確に扱い管理することはもっと大事。「データが消えた!」「原稿なくした!」「先祖がえりしてる!」なんてことになると、もはや仕事どころではありません。なので、まずはデータの管理方法について知りましょう。

 

●データ管理のポイントは、「誰が見ても、データの場所が分かること」です。

デスクトップがファイルだらけ、これ論外です。

データは正確なツリー構造にして、誰でも求める情報にたどりつけるようにしましょう。特にAIデータは同じ階層に2つ以上おかないように。

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また、原稿や資料の管理方法は、データのツリー構造とまったく同じ構成にしておくことで、資料探しの手間を大きく軽減できます。

 

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 2.データの正しい作り方を教える

データの正しい作り方を知ること。これは、新卒や独学でやってきた人には特に重要です。(経験年数が長くても独学でやってきた人はマジで危険ですぞ)

「なぜか保存ができないんだけどー!」「なぜか出力ができないわー!」

このようにデータに関しての「なぜか○○できない」の原因は、そもそもデータの作り方に問題があることが多いです。

データを正しく作ることは、データを軽くする、トラブルを軽減する、バグを回避する、など、作業効率を向上させます。

新人さんは正しく理解できているでしょうか?

・アートボードの設定

・トンボ

・文字組

・効果、アピアランスの仕組み

・画像の扱い

・入稿形式

etc...

 

データの作り方は、制作物、印刷所によって異なってきますが、ベースとなる部分が変わりません。自分の中にベースとなる知識を身につけた上で臨機応変に対応しましょう。

細かいデータの制作手順、注意事項についてはおいおいまとめていきます。

(それまでは身近な先輩にまず聞いてみましょう)

 

3.プロの時間を知る

ここでいう「時間」は、締め切りという意味の時間というよりは、仕事のスピードのことです。今回紹介した「やるべきコト3つ」の中で、実はこれが一番大切なのかもしれません。新卒やフリー出身の人の仕事ぶりを見ていると、このスピードの違いは痛感します。

同じ業務、同じクオリティでも圧倒的に速いスピードでこなす、これがプロだと思います。プロは仕事が速い。だから圧倒的な仕事量をこなすことができるんだと思います。

プロとアマチュアのスピードの違い。これはウサギとカメ、いや、ロバとブタ、いや、スカイフィッシュクマムシ、それくらい違います。くどいですが。

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なので、超初心者のデザイナーは、まずプロのスピード感を知ることが必要です。

最初は当然そんなスピードで制作することはできませんが、それくらいのスピードがあたりまえに必要なスキルだ、ということは知るべきです。

そして、自分がそのスピードを身につけるには何が必要か、を考え、試行錯誤することが大切です。

(まずは超仕事ができそうな先輩の手の動き、視線の動き、画面の動きをくまなくチェックして、何をやっているかわからなければ、根掘り葉掘り聞いてみましょう)

グラフィックデザインで考えると、まずは「ショートカット」。

すべての操作をショートカットで済ませるくらいで。

その他にも多々ありますが、それはまたの機会にまとめます。

 

ソフトも日々進化します。様々な便利なサービスも生まれます。

スピードを上げるためには、常に効率化を考え、クオリティを問い続け、実践していくクセをつけなければいけません。

 

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以上、 「超初心者グラフィックデザイナーが、まずやるべき3つのコト」でした。

超基本的なことなんですが、意外とできてない人が多いんですね、これ。

経験年数が多くても、独学でやってたり、ずっと古いソフトの時代の操作を続けていたり、新しい機能を使えてなかったり。。。

この3つは一度覚えたら終わり、ではなく、常に学び続けないと、いつの間にか「できない人」になっちゃうんですね。

怖い!

僕も精進します。はい!